DHU TEST  
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私がモデリングしたキャラクターを映画館で見たい。

加藤 ルブナさん

2020年度入学
Liceo Artistico Statale della Villa Reale di Monza “Nanni Valentini”(イタリア)出身

——加藤さんが来日する前の話を教えてください。

私はイタリアの美術系の高校に通っていて、油絵や彫刻などクラシックな美術を学んでいました。父がアーティスト、母も元アーティストで現在はパティシエ。子どものころから美しいものに囲まれながら暮らしていて、自然と何かをつくることが好きになったんだと思います。

——アートが当たり前にある環境で育ったんですね。

はい。スポーツも好きで、乗馬やフィギュアスケートもしていましたが、やっぱり絵を描いている時間がいちばん幸せでした。

——高校卒業後の進路を考える上で、どうやってDHUを知りましたか?

イタリアに限らずさまざまな国の大学を調べていました。世界中の学校を検索する中で、いちばん魅力的だと感じたのがDHUだったんです。

専門学校ではなく大学に進学できる。デジタルとアートをミックスして勉強できる。現役で活躍しているプロフェッショナルな先生から学べる。そしてなにより、ピクサーでお仕事をされている原島 朋幸さんがDHUの卒業生であると知り、「ああ、ここだな」と進路が決まりました。

——それが決め手に?

私の将来の夢は、ディズニーやピクサーでキャラクターをつくること。そのため「DHUで学べば将来の夢に近づけるかも」と思い、受験を決めたんです。

小さいころから、『眠れる森の美女』『ムーラン』などディズニー映画がつくるドリーミーな世界のとりこになっていました。その中でも特に影響を受けたのは『ベイマックス』です。

人間の心身を癒やすために開発されたベイマックスの表現が、本当にすごいなと思って。丁寧で優しい口調、ソフトで丸い体。主人公のそばにいてくれて、一緒に喜んだり悲しんだりしてくれる。

無機質なロボットであるはずなのに、映像だけで温かみが伝わってくるんです。いつかベイマックスのような、オリジナリティのあるキャラクターを生み出して、スクリーンに映す日を夢見ています。

——入試のためにどんな準備を?

デジタルやアナログを問わず、これまでに制作したものを整理してポートフォリオをつくりました。絵画については両親や高校で教えてもらうことはできましたが、『ベイマックス』の影響から独学でMayaを勉強し、3DCG作品にもチャレンジしました。

入試の面接で作品を解説する必要があるのですが、そのころは日本語に慣れておらず、うまくプレゼンできるか心配していました。ですが英語でも大丈夫だということを知り、リラックスして自分らしさをアピールできたのかなと思います。

どんな世界観で何を伝えたかったのか、ひとつずつ丁寧に解説し、無事入学できました。

▲入試時に提出したデッサン

——入学して2年がたち、大学生活の折り返し点を迎えていかがですか。

1年生のころから落合陽一先生の特別講義を受けたり、杉山学長の授業を受けたり、たくさんの先生にお世話になっています。

とくに印象に残っているのは、アニメ『AKIRA』の制作に携わった村田充範先生の授業です。プロフェッショナルとはどういうことかを考えさせる内容で、いつまでも心にとどめておきたいお話ばかりです。

アニメーションの技術的な話だけでなく、表現方法のバラエティさ、機材の選び方、制作体制の整え方など、よりよい作品を適切なコストでつくるにはどうしたらよいかを学ぶことができています。プロとして作品をつくっていくための土台が自分の中にでき始めて、将来の夢に近づいている実感があります。

落合陽一先生の特別講義(下段 右から三番目 落合先生、同一番左 加藤さん)

——クリエイターとして働く上で大切なことを、着実に学んでいっているんですね。

授業のほかにサークル活動にも力を入れていて、将来に向けたポートフォリオも準備しています。

入学してからずっとコロナ禍でオンライン授業も多かったため、同級生と会う機会が少なく、思っていたよりも授業内で友達になれる人はいませんでした。ですが、サークルのメンバーに出会えたことで、個人的な制作を続けられています。

私が所属している「Mont Blanc Entertainment」は、3DCGの作品をつくっている人が集まっており、意見交換や情報共有などを毎週行っています。3DCGに情熱を注いでいる先輩や同級生に助けられてここまでやってこられたので、今度は後輩たちに同じことができればと思っています。

——最後に、DHUの受験を考えている学生へメッセージをお願いします。

DHUは学び方を学ぶ大学、どんどん失敗をしていい大学です。大学は、やりたいことや個性を抑圧して、良い労働者に近づくための場所ではありません。

既存の価値観を捨てて、自分のやりたいことを追求していく内に、いつの間にか自分が何倍も成長していることに気づくかも。同じ授業やサークルで会える日を楽しみにしています。

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